大会長挨拶

第17回中部放射線医療技術学術大会 大会長
鈴鹿医療科学大学  武藤 裕衣

 この度、第17回中部放射線医療技術学術大会(CCRT)を令和7年11月15日(土)、16日(日)の2日間、三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学千代崎キャンパスにて開催する運びとなりました。実行委員会を代表して、ご挨拶を申し上げます。

 CCRTは、中部7県の診療放射線技術学を基盤とする日本診療放射線技術学会中部支部と、中日本地域診療放射線技師会が協力し合い、地域医療における放射線技術の発展と研究の推進を目指す学術大会です。本大会が地域医療の進歩において果たしてきた役割を継承しつつ、さらに深めるべく、実行委員一同準備を進めております。

 さて、今回のテーマは、「Useful for Tomorrow’s Practice!」です。このテーマには、放射線医療技術のさらなる発展を目指し、臨床現場での実践に直接役立つ知識や技術を学ぶことへの期待を込めました。日進月歩の技術革新の中で、新たな可能性を追求しつつ、これまで培ってきた経験や知識を次世代へとつなげる重要性を強調した学術大会としたいと考えております。

 本大会の開催地である鈴鹿医療科学大学は、日本放射線技師会を中心に、三重県、鈴鹿市、日本放射線機器工業会などの支援を受け設立された大学であり、放射線医療の発展に深く寄与してまいりました。また、今年はヴィルヘルム・レントゲン博士によりX線が発見されてから130周年という記念すべき節目の年でもあります。レントゲン博士の偉業を振り返るとともに、その発見を基に進化してきた放射線医療技術を次の世代にどう繋いでいくかを考える良い機会となることを期待しております。

 三重県は、豊かな自然と深い歴史を有する地域です。鈴鹿サーキットをはじめとする観光名所や、松阪牛や伊勢海老をはじめ、伊勢うどん、とんてきなどの豊かな食文化も楽しんでいただければ幸いです。

 ご参加の皆様が有意義な時間を過ごし、新たな発見や学びを得る機会となることを願っております。どうぞ三重の地での学術大会を楽しみにしていてください。皆様のお越しを実行委員一同、心よりお待ち申し上げております。